ホルモンへの感受性以外にも、つわりが軽い人・ない人にはいくつかの生活習慣や身体的特徴における共通点が観察されています。
まず挙げられるのが、体質と遺伝的な要因です。実母や姉妹がつわりをほとんど経験していない家系では、本人もつわりが軽度で済む傾向が統計的に見られます。また、普段から胃腸の消化吸収機能が強く、乗り物酔いをしにくい人は、内耳や自律神経のバランス調整機能が高いため、つわりの症状が出にくい特徴があります。
次に、経産婦がつわりを感じにくい理由にも明確な根拠があります。一度妊娠と出産を経験した身体は、ホルモンの急激な変化に対する受容体の耐性が形成されやすく、初産婦のときに比べて身体の適応がスムーズに進むことがあります。さらに、上の子の育児や家事に追われることで気が紛れ、身体の細かな不調に意識が集中しにくいという心理的・環境的要因も関係しています。
加えて、低血糖状態に対する身体の適応力や、肝臓でのホルモン代謝機能が高い人ほど、つわり特有のだるさや頭痛を回避しやすい傾向にあります。