連日の長時間の舞台公演やアフレコ現場で声を酷使する声楽・声優業界において、声のトラブルは即座にパフォーマンス低下に直結する。そのため、第一線で活躍するプロの間では、日頃のボイスケアの一環としてツボ刺激が常識化している。
こうした現場での経験則を後押ししているのが、日本東洋医学会をはじめとする研究機関の知見だ。ツボへの物理的刺激が自律神経系を介して局所の血管を拡張させ、声帯粘膜の粘液分泌を促すというデータが蓄積されつつある。楽屋で密かに行われていた秘伝の技は、今や科学的背景を持つコンディショニング手法として認知を高めている。