耳たぶのしわすべてが動脈硬化を意味するわけではありません。誰にでも起こる自然な皮膚の老化と、血管障害に起因する病的なしわには明確な違いがあります。
動脈硬化を疑うべき典型的な「耳垂斜め線徴候」は、耳の穴(外耳道)の開口部付近から耳たぶの端に向かって、斜め約45度の角度で走るくっきりとした深い溝です。表面を引っ張っても消えず、指で触れると溝の深さをはっきりと感じられるのが特徴です。
一方、加齢に伴う一般的な小じわは、浅く細い線が不規則に複数入る傾向があり、斜め一直線に深く刻まれることは稀です。また、片耳だけにうっすらと入っている状態よりも、左右両方の耳たぶに深々と線が入っている場合、冠動脈疾患や心血管イベントのリスクがより有意に高まることが国内外の臨床研究で示されています。