環境問題に対する人々の意識を決定づけたのは、メディアによるビジュアル表現の力だった。世界的な話題となった環境ドキュメンタリー映画『プラスチックの海』や、Netflixなどの動画配信プラットフォームで話題を集めた一連のドキュメンタリーは、衝撃的な映像で視聴者に強い印象を与えた。
ウミガメの鼻に刺さったストローや、クジラの胃袋から出てくる大量のポリ袋。これらの映像は社会を動かす原動力となった一方で、過度にドラマチックな演出が「ショック療法的な煽り報道ではないか」という不信感を生む要因にもなった。科学的な実態を正確に伝えることと、映像作品としてのエンターテインメント性との間で生じたズレが、結果として「誇張された嘘」という反論の格好の材料となってしまった側面は否めない。