南原竜樹氏は1960年、東京都で生まれ、愛知県で育ちました。愛知県立千種高等学校を卒業後、愛知工業大学工学部土木工学科へ進学するものの、在学中から始めた中古車の個人売買に商機を見出し、大学を中退。若干20代前半で並行輸入車ビジネスに本格参入しました。
1988年に設立されたオートトレーディングルフトジャパンは、中間マージンを徹底的に省いた独自のダイレクト輸入システムを武器に急成長を遂げます。当時まだ日本で珍しかったヨーロッパの希少車やプレミアムカーを次々と扱い、MGローバー、TVR、ロータスなどの正規輸入権やディーラー権を獲得。ピーク時には年商約100億円を叩き出す一大インポーターへと登り詰めました。
その名を全国区にしたのが、2001年から日本テレビ系列で放送された『マネーの虎』です。鋭い眼光と感情に流されない論理的な追及、ビジネスの甘さを容赦なく突くスタイルから「冷徹の虎」の異名を取り、お茶の間に強烈なインパクトを与えました。しかし、その栄華の絶頂の先に、想像を絶する破滅の罠が待ち受けていたのです。