ファンにとっての最大の楽しみといえば、作中に登場した実在の店舗を訪れる「聖地巡礼」だ。放送後に店舗に行列ができる現象は今や風物詩となっているが、制作陣によるロケ地選定の基準は驚くほど厳格である。
選ばれるのは大手チェーン店ではなく、地域に根差した個人経営の飲食店が中心だ。制作スタッフが実際に足で稼ぎ、何軒もの店を食べ歩いて「本当に美味しく、店主の愛が詰まっているか」を確かめる。いわゆる「案件」やタイアップ企画は一切排除され、純粋な食体験のみが画面に映し出される。
放送後、急増する客に店側が戸惑わないよう、事前に細やかなケアやフォローが行われている点も特筆すべきだ。番組と店舗、そしてファンとの間に築かれた強い信頼関係があるからこそ、放送から何年経っても「聖地」としての魅力が失われることはない。