彼女の作品群は、執筆年代によって異なる魅力を持っています。これから綿矢作品に触れる読者に向けて、押さえておくべき名作を厳選して紹介します。
1. 『蹴りたい背中』
文学史に名を刻んだ芥川賞受賞作。他者と繋がれないもどかしさと、青春期の残酷な純粋さを研ぎ澄まされた文章で封じ込めた金字塔です。
2. 『勝手にふるえてろ』
自意識をこじらせたヒロインの独白が疾走する傑作。綿矢りさの「毒とユーモア」が完全に開花した転換点となる一冊です。
3. 『嫌いなら呼ぶなよ』
不倫、SNS社会の承認欲求、PTAの人間関係など、現代社会にはびこる欺瞞を容赦なくえぐり出した戦慄の短編集。痛烈な風刺劇として絶賛されました。
4. 『パッキパキ北京』
夫の転勤に伴い滞在した北京での暮らしを赤裸々に綴った爆笑必至のエッセイ。作家の本音とバイタリティが詰まった人気作です。