ポストに「チラシ投函お断り」の表示を出しているにもかかわらず、ポストのチラシが減らない理由には、配布員が置かれている過酷な労働環境と業務構造が関係しています。
ポスティング業界の大半は「1枚あたり数円」という完全歩合制のアルバイトや業務委託で成り立っています。配布員は短時間で何百枚、何千枚ものチラシを捌かなければ収入になりません。そのため、ポストの細かな表示を意図的に見落としたり、「とりあえず入れてしまえばバレない」と安易に押し込んだりする心理が働きます。
また、不動産やリフォームなど高額な成約報酬が見込める業種では、「数万枚配って1件でも反響があれば莫大な利益が出る」という計算が成り立ちます。クレームを恐れるよりも配布数を優先する経営姿勢の企業が一部に存在することも、無断投函が根絶しない大きな要因です。