近年、ビジネスシーンでも定番となった「ツーブロック」ですが、新幹線を運行する現場では長らく禁止対象とされてきました。
ツーブロックが制限されてきた主な理由は、「見る人によって奇抜・威圧的な印象を与えかねない」という判断にあります。鉄道は高齢者から子供、国内外のビジネス客まで極めて幅広い層が利用するインフラです。一部の世代にはファッショナブルに映る髪型であっても、別の世代には「威圧感がある」「不真面目に見える」と受け取られるリスクを極力排除する思想が根底にありました。
パーマや染髪の禁止についても同様です。JR東海の服務規程における身だしなみ基準は、華美さを排した「自然な黒髪」を前提として設計されてきました。髪型だけでなく、爪の長さ、靴の磨き具合、ヒゲの剃り残しに至るまで、乗務前の点呼時に管理者による厳しいチェックが行われる体制が維持されています。