ダブルカラーとは、その名称の通り「合計2回のカラー工程を経て髪を染め上げる施術」を指します。1回の薬剤塗布ですべてを完結させる「ワンカラー(シングルカラー)」とは、発色のプロセスそのものが根本から異なります。
日本人の地毛は、内部に赤褐色から黒褐色のメラニン色素(ユーメラニン)を豊富に含んでいます。通常のワンカラーでは「メラニン色素を削る(脱色)」作用と「色素を入れる(染色)」作用を1本の薬剤で同時に行うため、削れるメラニンの量に限界があります。その結果、どうしても日本特有の赤みやオレンジみが残り、くすみのないクリアな色味や淡いペールトーンを表現することができません。
対してダブルカラーは、1回目の工程で髪のメラニン色素をしっかり抜いて明るい「下地(ベース)」を作り、2回目の工程で希望の色素(オンカラー)を重ねます。画用紙に例えるなら、「茶色いクラフト紙に絵の具を塗るのがワンカラー」「一度白いキャンバスに整えてから純粋な絵の具を塗るのがダブルカラー」という決定的な違いがあります。
現在、サロン現場で展開されるダブルカラーは主に以下の2つのアプローチに大別されます。
- ブリーチありダブルカラー:過硫酸塩を含む脱色剤を使用し、メラニン色素を14〜18トーン以上まで強力にリフトアップ。白っぽさのあるハイトーンやビビッドカラー、極上の透明感を追求する王道手法。
- ブリーチなしダブルカラー:ブリーチを使わず、最も明るいファッションカラー(ライトナー等)で12〜13トーン前後までリフトさせた後、再度色味を重ねる手法。赤みを抑えつつダメージを最小限に抑えたい層に支持される。