日本水泳連盟もまた、鈴木大地の提言を取り入れながら組織全体の強化策を加速させている。世界水泳選手権をはじめとする国際大会でのメダル獲得は、日本競泳の至上命令だ。しかし、世界のパワーセッションや高速化するレース展開に対し、日本勢がどのように立ち向かうべきかという課題は残されている。
連盟が取り組むのは、若手選手の早期海外派遣と、メンタル面でのレジリエンス(立ち直る力)の強化だ。鈴木自身が国際大会での土壇場で発揮した「勝負強さ」をいかに言語化し、次世代に受け継ぐか。育成現場での試行錯誤は続いており、ジュニア世代からシニア代表へとスムーズに移行できるパイプラインの構築が進められている。