漫才の純粋なスピード感や技術を極限まで突きつめるM-1グランプリに対し、この大会はピン芸、コント、漫才が同じ土俵でぶつかり合う異種格闘技戦の様相を呈している。それだけに、審査における評価基準の多様さは群を抜く。
単なる笑いの量だけでなく、キャラクターの強度や世界観への没入度、さらには舞台を広く使った演出力までがシビアに審査される。この複雑な構造こそが、予期せぬドラマを生み出す源泉だ。多様なジャンルが入り乱れるからこそ、審査員の個人的な嗜好と客観的な完成度が激しく衝突し、1点差で暗転する感動的な逆転劇が生まれるのだ。