先進7カ国(G7)主導のグローバル統治も大きな曲がり角を迎えた。主要先進国だけで世界経済のルールを決定できた時代はとうに過ぎ去っている。グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の台頭により、G7の相対的な影響力低下はもはや避けられない現実だ。
しかし、先端半導体の供給網確保やAI技術の軍事転用規制といった「経済安全保障」の最前線において、G7の結束は依然として不可欠な枠組みである。中国やロシアへの依存脱却を図りつつ、いかに新興国を引きつけ、実効性のある国際ルールを構築できるか。加盟国に課されたハードルは極めて高い。