検索候補に出てくる「花言葉 怖い」という噂の真相を検証すると、花言葉そのものに直接的な呪いや不吉な言葉が設定されているわけではありません。誤解を生む原因となっているのは、ヘリオトロープの花言葉の由来となったギリシャ神話の悲恋物語です。
神話において、水の精クリュティエは太陽神アポロンに激しい恋心を抱いていました。しかし、アポロンは別の王女レウコトエと恋に落ちてしまいます。嫉妬に狂ったクリュティエは、レウコトエの父親にふたりの関係を密告。激怒した父王によってレウコトエは生き埋めにされ、命を落としてしまいます。
自らの行動によって最愛のアポロンから完全に拒絶されたクリュティエは、悲嘆に暮れて大地に座り込み、9日9晩食事も取らずに天を駆ける太陽(アポロン)を見つめ続けました。やがて彼女の体は大地に根づき、太陽を追い続ける花「ヘリオトロープ」へと姿を変えたと伝えられています。
この「一途すぎるがゆえの執念」や「狂気の愛」というドラマティックな背景が転じ、一部で「怖い花言葉」として語り継がれる要因となりました。しかし、現代において割り当てられている言葉自体は「献身的な愛」「誠実」といった極めて純粋で美しいものです。
一方、アカツメクサに関しては、近縁種であるシロツメクサに「復讐」という裏の花言葉が存在することから混同されがちですが、アカツメクサ自体には「勤勉」や「豊かな愛」といった健全でポジティブな意味しかありません。贈り物として選ぶ際にも全く心配はいりません。