ネット上の高校野球掲示板やSNSでは、「島根は飛び抜けた1校が順当に勝ち上がる」という短絡的な言説が散見されます。しかし、現場の実情を取材するメディア関係者やスカウトの間では、全く逆の共通認識が持たれています。
島根大会の真の怖さは、「出雲地区と石見地区の地域間ライバル関係」が生み出す独特のトーナメント圧力にあります。出雲地区の大社、平田、出雲商業、松江地区の開星、立正大淞南、松江商、そして石見地区の浜田、石見智翠館、益田東など、各地域ごとにカラーの異なる実力校がひしめき合っています。
島根県高校野球春季大会や島根県高校野球秋季大会の結果を見ても明らかなように、ノーシードの伏兵校が秋春のベスト4へ平然と進出してくるのが近年の島根のリアルです。「前評判の高いAシードだから安全」という論理はもはや通用せず、1つのバントミス、1つのバッテリーエラーで戦況が激変するスリリングな試合展開が日常化しています。