SNSやネット掲示板などでは、碧南火力発電所の取り組みに関して極端な情報や誤解が散見されます。報道の現場から見えてくる客観的ファクトを整理しておきましょう。
まず頻繁に見られるのが、「アンモニアは毒性や刺激臭があるため、近隣市街地が危険に晒される」という懸念です。確かにアンモニアは劇物に指定されていますが、碧南火力では化学コンビナートと同等以上の二重三重の安全遮断弁、気化防止設備、漏洩検知センサーを配備しており、環境アセスメント評価に基づく厳格な保安基準のもとで取り扱われています。
もう一つの誤解は、「アンモニアを燃やすと大気汚染物質の窒素酸化物(NOx)が激増する」という説です。アンモニアは分子内に窒素(N)を含むため、燃焼制御を誤ればNOxが発生しやすくなります。しかし、碧南火力ではバーナー構造の独自改良と、高性能な排煙脱硝装置の緻密な制御により、通常の石炭燃焼時と同等以下の排出レベルに抑え込む技術を確立しています。