ネット上では「顔が赤くならないからいくら飲んでも平気」「二日酔いにならない体質だから健康被害はない」といった言説が散見されますが、これは医学的に重大な誤解です。
女性の身体は男性に比べて体脂肪率が高く、体内の水分量が少ないため、同じ体重であっても血中アルコール濃度が上がりやすい構造になっています。さらに、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌動態により、肝臓でのアルコール分解能力が男性よりも低く抑えられ、短期間の過度な飲酒で肝硬変やアルコール性肝炎を発症するリスクが約2倍高いことが各国の医療機関から報告されています。
「酔いを感じにくい」体質であることと、「内臓がアルコールの毒性に耐えられる」ことは同義ではありません。厚生労働省が推奨する「女性の適正飲酒量(1日あたり純アルコール10〜20g程度)」を意識し、定期的な休肝日を設ける自己管理能力こそが、真のスマートな飲み手として不可欠です。