村井良大のプロフィールと経歴を振り返る上で欠かせないのが、2000年代後半から2010年代初頭にかけて出演したエポックメイキングな映像作品群です。2007年のドラマ『風魔の小次郎』で鮮烈な初主演を飾った後、彼の名を全国区に押し上げたのが2009年放送の『仮面ライダーディケイド』における小野寺ユウスケ(仮面ライダークウガ)役でした。
オダギリジョーが演じたオリジナル版クウガという巨大なプレッシャーを背負いながらも、村井は人間味あふれる優しさと葛藤を繊細に演じ分け、特撮ファンから熱狂的な支持を獲得しました。当時のインタビューでも「過去作への敬意を払いながら、自分にしかできないユウスケの生き様を提示したい」と語っており、若くして役に真摯に向き合う誠実さがすでに際立っていました。
さらに、彼の多面的な才能を爆発させたのが2010年スタートの歴史バラエティ『戦国鍋TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜』です。「信長と蘭丸」の織田信長役をはじめ、キャッチーな音楽ユニットやコント仕立てのコーナーで披露したシュールかつハイレベルなパフォーマンスは、若年層のみならずサブカルチャー愛好家の間でも社会現象的なブームを巻き起こしました。シリアスとコメディの振れ幅を自在に行き来する柔軟性は、この時期に強固に鍛え上げられたものです。