家づくりブロガーやSNS上の施主コミュニティ、口コミサイトに寄せられた実際の声を分析すると、満足度を左右している明確な分岐点が見えてきます。
高評価を寄せている利用者の多くは、「ハウスメーカーや工務店から渡された見本帳(小さなチップ)で迷っていたが、実物大の壁パネルで見たら柄の主張や凹凸感がまったく違って見え、失敗を回避できた」という点に価値を見出しています。特にグレージュ系クロスや織物調クロスは、光の当たり方で色合いが劇的に変化するため、館内の調光ブース(昼光色・昼白色・電球色を切り替えられる照明設備)での確認が極めて有効だったという意見が目立ちます。
一方で、不満や後悔の声として挙げられるのが「持ち込み情報の不足」です。現場観察でも多く見受けられるのが、自宅の床材サンプルやキッチンの面材カラーを持参せずに来場し、単体で壁紙を選んでしまったケースです。住宅完成後に「床の色と壁紙のトーンがチグハグになってしまった」という失敗談は、現地で空間全体の組み合わせを確認しなかったことに起因しています。