「カロリーが高いマヨネーズのほうが確実に太る」と即断するのは早計です。人間の身体が体脂肪を蓄積するプロセスには、ホルモンであるインスリンの分泌動態が深く関与しているためです。
ケチャップの主原料はトマトですが、酸味を和らげて保存性を高めるために、製造工程で砂糖や果糖ブドウ糖液糖、水あめなどの糖類が大量に加えられています。大さじ1杯に含まれる約4gの糖質は液体状に近い形で吸収されるため、空腹時に多量摂取すると血糖値スパイクを誘発します。血糖値が急上昇すると、膵臓から「肥満ホルモン」とも呼ばれるインスリンが大量分泌され、血中の余剰な糖を中性脂肪として脂肪細胞へ強力に運び込みます。
対するマヨネーズは、主原料が植物油・卵・酢であり、糖質は極めて微量です。マヨネーズを摂取しても血糖値はほとんど上昇せず、インスリンの追加分泌も促されません。しかし、脂質は1gあたり9kcalという高いエネルギー効率を持ちます。インスリンが分泌されていなくても、1日の総摂取カロリーが総消費カロリーを上回れば、余剰な脂質はダイレクトに皮下脂肪・内臓脂肪へと蓄積されます。
つまり、「血糖値を急上昇させて体脂肪蓄積スイッチを入れるケチャップ」と、「スイッチ自体は押さないが余剰エネルギーとして蓄積されるマヨネーズ」という、まったく異なる肥満ルートが存在しています。