ネット上の情報で散見されるもう一つの誤解が、「野菜室に入れておけば賞味期限を気にせず半年以上保存できる」という過信です。低温環境は酸化や虫の発生を劇的に遅らせるものの、お米の劣化を完全に停止させるわけではありません。
お米に含まれるデンプンや脂質は、低温下でもごく微弱ながら分解を続けています。野菜室保存における実質的な美味しさの維持期間は、精米日から約2ヶ月(夏場は1ヶ月半程度)が限度です。これを超えると、炊飯時のふっくら感や保水膜(おねば)の形成が弱まり、食感が硬くなり始めます。
したがって、「野菜室に入るから」といって一度に10kg〜20kgのまとめ買いをするのではなく、家族の消費ペースに合わせて1ヶ月〜2ヶ月で食べ切れる量(2kg〜5kg程度)をこまめに購入することが、常に最高峰の美味しさを楽しむための秘訣です。