fog linen workの根底にあるのは、「普段使いのリネン」という徹底した実用志向です。ブランドを率いる関根由美子氏は、かつてヨーロッパ各地を巡るなかで、バルト三国のひとつであるリトアニアの良質な麻文化に出会いました。当時、日本国内でリネンといえば「高価でデリケートな高級素材」という認識が一般的でしたが、その常識を覆す原点がここにありました。
ヨーロッパ北部気候が育むリトアニアリネンは、繊維が長く強靭で、中空構造の繊維が水分を素早く吸収・発散する特徴を持ちます。関根氏自らが現地のファクトリーと直接交渉を重ね、オリジナルデザインのテキスタイルを開発。「毎日ジャブジャブ洗って、すぐ乾き、くたくたになるまで使い倒せる道具」としてのリネン製品が形作られていきました。単なるファッションや装飾品にとどまらず、家事労働を心地よく支える実用品としての設計思想が、多くの愛用者の心を掴む出発点となっています。