ビザキャッシュアップRBと本家レッドブル・レーシングとの関係は、「育成チーム」から「極限までレギュレーションを活用する技術共闘パートナー」へと質的な変化を遂げました。この変化こそが、ライバル中堅チームを震撼させたマシン性能向上の核心です。
長年チームを率いた名将フランツ・トストの勇退に伴い、後任代表にはフェラーリでスポーティングディレクターを務めたローラン・メキースが就任。さらに元FIA高官のピーター・バイエルがCEOに就く重層的な経営体制へ移行しました。彼らはイタリア・ファエンツァの本社工場に固執せず、英国ミルトンキーンズにあるレッドブル・レーシング敷地内の空力エンジニアリング拠点をフル活用する決断を下しました。
F1の競技規則(コンストラクターズ規約)で許可されているリヤサスペンションやギアボックス、油圧コンポーネントをレッドブルのチャンピオンマシンから最大限調達。これにより、コーナリング進入時のリヤのスタビリティ(操縦安定性)が劇的に改善されました。マクラーレンをはじめとするライバルチーム代表からは「同一オーナーによる2チームの技術共有はグレーゾーンではないか」と公式会見で猛反発が巻き起こるほど、そのポテンシャルは中団勢を脅かしました。