「勝手に戦え」というフレーズの由来を辿ると、複数のサブカルチャー要素とインターネットミームが複雑に交差している事実が浮き彫りになります。特定の単一作品のみが源流というわけではなく、アニメ作品における孤高のライバルやアンチヒーローのセリフがベースとなり、ネットカルチャーの中で研ぎ澄まされていきました。
歴代のロボットアニメやバトル漫画において、組織の大義や主人公の熱狂的な正義感に迎合せず、「俺を巻き込むな、お前たちで勝手に戦え」と吐き捨てるクールなキャラクターの台詞回しは、古くから視聴者に強い印象を与えてきました。加えて、近年のヒット作で多用される「戦え…戦え…」という宿命的・熱血的なメッセージに対するパロディ的カウンターとして、脱力感と冷笑を交えた「勝手に戦え」がネットスラングとして再構成されたと分析されています。
コミュニティ掲示板やSNSでは、誰かが熱弁を振るって敵対勢力を叩こうとする投稿の直下に、無表情なキャラクター画像とともに「勝手に戦え」とだけリプライする構文が定着。こうしたスラングとしての使い勝手の良さが、世代を超えたミーム化を後押しした発祥の決定打と言えます。