SNSや掲示板で「涙が止まらない」と語り継がれるエピソードの概要は、以下のようなものです。
「年老いたトムが天寿を全うし、喧嘩相手を失ったジェリーは深い孤独に苛まれる。ある日、別の若い猫に挑みかかったジェリーは返り討ちに遭って命を落とすが、天国の門をくぐると、そこには以前と変わらぬ笑顔で待ち構えるトムの姿があった——」
この物語は非常に完成度が高く、読者の情緒を強く揺さぶる構造を持っていますが、原作者であるウィリアム・ハンナおよびジョセフ・バーベラ、ならびに権利元であるワーナー・ブラザース公式とは一切関係のない二次創作です。
テキストサイト全盛期の2000年代初頭に日本のネット掲示板(5ちゃんねる等)で投稿されたショートストーリーが、チェーンメールやブログ転載を経て「知られざる幻の最終回」として定着してしまったのが実情です。アニメ制作現場の絵コンテやフィルムアーカイブに該当するシーンは1フレームも存在しません。