ウォンバットは生物学的にコアラと最も近縁な動物であり、どちらも「有袋類(双前歯目・ウォンバット型亜目)」に分類されます。しかし、樹上で一生の大部分を過ごすコアラに対し、ウォンバットは地中深くトンネルを掘って暮らす完全な地上性動物です。
両者の進化の分岐点と身体構造の違いを整理したのが以下の比較です。
特に注目すべきは「後ろ向きの袋」と「強固なお尻」です。ウォンバットが力強く前足で土を掘り進める際、お腹の袋に土砂が入り込まないよう、進化の過程で袋の開口部が後ろ向きになりました。
また、お尻の部分は極めて硬い軟骨組織と厚い皮膚で守られており、天敵(ディンゴやタスマニアデビルなど)に襲われると巣穴に頭から飛び込み、お尻で穴の入り口を完全に塞ぎます。外敵が無理に頭をねじ込んできた場合、強靭な脚力でお尻を持ち上げ、巣穴の天井と自らのお尻で外敵の頭骨を押し潰して撃退するほどの威力を誇ります。