ディープインパクトが世を去ってから、日本の種牡馬ビジネスは新たな局面を迎えている。かつての一強時代は終わり、現在はまさに戦国時代だ。しかし、市場全体のマネーは縮小するどころか、むしろ膨れ上がっている。
世界最強馬の称号を手にしたイクイノックスの種付け料が高騰し、キタサンブラックもそれに続く。1頭の絶対王者に依存する構造から、複数のスターホースが数千万円クラスの価格帯を形成する構造へとシフトした。このインフレの引き金を引いたのは、間違いなくあの「4000万円」の壁を突破したディープの功績である。市場はすでに、高額な種付け料に対して麻痺しているのかもしれない。