1998年版のドラマ『GTO』において、武蔵野聖林学苑2年4組の生徒たちはそれぞれ深い家庭問題や心の闇を抱えていました。その中でも、頭脳明晰でありながら冷笑的に大人たちを翻弄していたのが、窪塚洋介が演じた菊池善人という役柄です。
菊池はIQ200を誇る天才児として設定され、パソコンを自在に操って鬼塚の合成スキャンダル写真を作成するなど、序盤は鬼塚を追い詰める黒幕的なポジションを担っていました。しかし、破天荒ながら本気で生徒とぶつかり合う鬼塚の熱量に触れ、次第に学級のブレーンとして鬼塚を支える相棒的存在へと変化していきます。
当時、多くの学園ドラマで描かれていた「優等生=真面目で気弱」というステレオタイプを、窪塚洋介は根底から覆しました。アンニュイな表情、低音で囁くような独特のセリフ回し、何を考えているのか読めないミステリアスな佇まいは、視聴者のみならず当時のテレビ関係者にも鮮烈な衝撃を与えたと記録されています。