「仙台七夕まつり」「安城七夕まつり」と並び、日本三大七夕祭りの一つに数えられる平塚の七夕。なぜここまで人々を魅了し続けるのか、その背景には独自の美学と戦後復興の歴史が存在します。
平塚七夕まつり 歴史の原点は、1951年(昭和26年)7月に遡ります。太平洋戦争末期の平塚空襲によって市街地の約7割が焦土と化した平塚市において、商業復興と市民の心の復興を旗印に開催された「復興七夕まつり」が始まりでした。当時の商業関係者の証言録にも「荒廃した街に活気と笑顔を取り戻すため、仙台の七夕を模範に手探りで竹飾りを立てた」と記されており、市民の不屈のエネルギーが宿った祭りなのです。
最大の平塚七夕まつり 見どころは、中心街である湘南スターモールや紅谷パールロードに並ぶ約500本以上の豪華絢爛な竹飾りです。高さ10メートルを超える大型の飾りには、その年の世相を反映した流行のキャラクターやスポーツ選手、伝統的な和のモチーフが精巧に仕掛けられ、風に揺れ動く姿は圧巻の一言に尽きます。
夜になると竹飾りに内蔵された電飾が灯り、通り全体が光のトンネルへと変貌します。昼のダイナミックな造形美と、夜の幽玄な光のコントラストこそが、リピーターを生み出し続ける決定的な魅力と言えます。