ミスターチーズケーキが他のスイーツブランドと一線を画す最大の理由は、創業者であるシェフ・田村浩二(たむら こうじ)氏のバックボーンにあります。
田村氏は、辻調グループフランス校を卒業後、名だたるフレンチレストランで修行を重ね、フランス現地のミシュラン星付きレストラン「Mirazur(ミラズール)」や「L'Astrance(ラストランス)」で経験を積んだトップシェフです。帰国後は東京・白金台の名店「TIRPSE(ティルプス)」のシェフに就任し、わずか2カ月でミシュラン一つ星を獲得。2018年には世界的グルメガイド『ゴ・エ・ミヨ』において「期待の若手シェフ賞」を受賞するなど、料理界のフロントランナーとして確固たる地位を築いていました。
彼が目指したのは、パティスリーに並ぶ作り置きのケーキではなく、「高級フレンチの最後に出てくる、温度や香りが刻一刻と変化するアシェットデセール(皿盛りデザート)」を冷凍技術によってそのまま家庭に届けることでした。バニラだけでなくトンカ豆を組み合わせる香気設計、レモンの爽快感、湯煎焼きによる上部と下部のグラデーション構造は、すべてガストロノミーの緻密な理論から逆算して設計されたものです。