有村藍里の容姿改善プロセスは、一夜にして行われた衝動的なものではありません。長年にわたり、非外科的・侵襲性の低い施術から段階を踏んでアプローチが重ねられてきました。
初期段階では、突出した前歯を引っ込めるために合計6本の抜歯を伴う歯列矯正を実施。さらに、笑った際に歯茎が見えすぎるガミースマイルを改善するため、歯肉を電気メスで切除してセラミッククラウンを被せる審美歯科治療を行いました。しかし、これら歯牙レベルの治療を経てもなお、「骨格そのものの突出」による根本的な違和感を解消することはできませんでした。
最終的に彼女が選択したのが、Regno Clinic(レグノクリニック)SBCなどで知られる美容外科医・山口憲昭医師による顎骨切り手術です。採用された術式は、上顎を水平に切破して位置を調整する「ルフォーI型骨切り術」と、下顎を後方へ下げる「下顎枝矢状分割術(SSRO)」などの高度な輪郭形成術でした。頭蓋骨の構造を考慮しながら、上顎骨を約3mm後退させ、同時に下顎骨のバランスを再配置するという、ミリ単位の精度が求められる大手術です。
骨切り手術は全身麻酔を伴い、術後は顔面全体の激しい腫脹、息苦しさ、流動食による生活など、過酷なダウンタイムが続きます。有村は当時の手記において、「息をするのも辛く、鏡を見るのが怖かった時期もあった」と吐露していますが、その試練を経て手に入れたのは、物理的な美しさ以上に「他人の目を恐れずに会話できる自由」でした。