バストは生涯を通じて同じ状態を保つことはできません。年代別の胸の変化は、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌量と皮膚組織の弾力性低下に伴って段階的に進行します。大手下着メーカーの長期体型追跡調査によると、バストの変化は「上胸のボリューム減少」→「乳頭の下向き」→「外側への広がり・下垂」という3段階のステップを辿ることが確認されています。
日本人女性の平均カップ数に関するインナーウェア業界の購買データを見ると、1980年代はA〜Bカップが全体の約6割を占めていましたが、2026年代半ばの現在ではC〜Dカップがボリュームゾーンとなり、食生活の欧米化や体格向上により平均サイズ自体は上昇傾向にあります。しかし、サイズにかかわらず加齢に伴う組織の変化は万人に平等に訪れます。
20代は乳腺が発達しているため、ハリと弾力があり自力で上向きの形状を保ちやすい時期です。しかし、30代を迎えると授乳経験の有無に関わらず乳腺組織の退縮が始まり、組織が柔らかく流動的になります。さらに40代以降は、乳腺の大部分が脂肪組織へと置き換わる「乳腺の脂肪変性」が進みます。脂肪は乳腺よりも柔らかく重力の影響を受けやすいため、胸のたるみ防止ケアを怠ると下垂のスピードが一気に加速します。