カートゥーン ネットワークの魅力は、単なる子供向けアニメの枠組みを超えた「エッジの利いたエピソード」にあります。SNSやコミュニティの検証でも、数十年経った今なお語り草となっているのが『おくびょうなカーレッジくん』の存在です。
不気味な荒野「どこそこ町」で暮らす老夫婦と愛犬カーレッジの日常を描く本作ですが、ネット上で「歴代屈指のトラウマ回」として名高いのが、第1シーズンに登場した「ラムセス王の呪い」です。不気味な3DCGで描かれた古代エジプト王の幻影が「板を返せ〜」と迫り来る演出は、当時の子供たちに強烈な恐怖を植え付けました。しかし、恐怖の中にもカーレッジが身を挺して飼い主のミュリエルを守る純粋な献身があり、この恐怖とカタルシスの絶妙な調和こそが本作の真骨頂でした。
一方、2010年代を代表する『おかしなガムボール』は、キャラクター造形とミクストメディア表現においてアニメーション史に残る革新をもたらしました。2Dアニメ、3Dパペット、実写背景、ストップモーションが同一画面に混在する驚異的なビジュアルの中、個性豊かな住人たちが暴れ回ります。
- ガムボール・ワタソン:トラブルメーカーの青い猫。お調子者だがどこか憎めない本作の主人公。
- ダーウィン・ワタソン:足が生えて家族の一員となった心優しい元ペットの金魚。ガムボールの相棒。
- アナイス・ワタソン:家族の中で最もIQが高い4歳のウサギの妹。一家の知性担当。
- ニコル・ワタソン:一家を支える最強の母。怒らせると町一つを焦土に変える戦闘力を持つ。
- リチャード・ワタソン:無職で食べることが大好きな巨大ウサギの父。トラブルの発生源。
海外アニメにありがちな定型表現を徹底的に脱構築し、メタフィクションやブラックジョークを全開にした作風は、今見ても全く古さを感じさせません。