ターキッシュアンゴラの象徴ともいえるのが、左右で瞳の色が異なる「オッドアイ(虹彩異色症)」です。青色と琥珀色(または緑色)の瞳を持つ個体は神聖視される一方、遺伝学的な健康リスクを正しく理解しておく必要があります。
獣医学界の定説として、白猫遺伝子(W遺伝子)や白斑遺伝子を持つ個体が青い瞳を持つ場合、内耳のコルチ器の発達不全による先天性難聴を併発する確率が統計的に上昇します。オッドアイ個体の場合、青い瞳がある側の耳に聴覚障害が出やすい傾向があります。
ただし、耳が不自由であっても室内飼育環境下では嗅覚や床の振動感知、優れた視覚で完全に補完するため、一般的な生活の質(QOL)に大きな支障はありません。平均寿命は12〜18年と長寿の部類に入りますが、血統管理においては肥大型心筋症(HCM)や遺伝性運動失調症(アタキシア)へのスクリーニングが重要視されています。
日常の被毛管理に関しては、アンダーコートがほとんどないシングルコートであるため、ペルシャなどのダブルコート種に比べると毛玉ができにくく、抜け毛の手入れは比較的容易です。週に2〜3回程度の丁寧なブラッシングを行うことで、シルクのような光沢を美しく維持できます。