流通している海ぶどうには、朝採れをそのままパック詰めした「生海ぶどう」と、長期保存用に飽和食塩水へ浸した「塩水漬け海ぶどう」の2種類が存在します。それぞれ下処理のプロセスが根本的に異なるため、手元にある商品の種別を見極めて適切に対処する必要があります。
まず、産地直送やお土産の主流である生タイプにおける海ぶどうの洗い方と下処理の手順です。生海ぶどうは基本的に海水と同じ塩分濃度で保たれているため、食べる直前にボウルに張った水道水(冷水)へくぐらせ、付着した余分な塩分や小さなゴミをサッと落とすだけで十分です。
水に浸す時間はわずか2〜3秒にとどめてください。真水に長く浸しすぎると、今度は浸透圧で真水を吸い込みすぎて細胞が破裂し、水っぽくなってしまいます。すすいだ後は素早くザルに上げ、清潔なキッチンペーパーの上に広げて優しく余分な水分を拭き取ります。
一方、常温で数カ月日持ちする沖縄海ぶどうのお土産の食べ方として定番の塩水漬けタイプは、丁寧な塩抜きが命となります。以下の海ぶどうの塩抜きと水戻しの手順を正確に実行してください。
- 大きめのボウルにたっぷりの水道水を張り、パックから取り出した海ぶどうを投入する。
- 手で軽く泳がせるようにほぐしながら、約2〜3分間静置して余分な塩分を抜く。
- 一度ザルにあけて塩分を含んだ水を捨て、再度きれいな冷水を張ったボウルに移す。
- さらに2〜3分水に浸すと、浸透圧の働きで脱水されていた粒が驚くほどふっくらと膨らみ、鮮やかなエメラルドグリーンへ劇的に蘇る。
- ザルに上げてしっかりと水気を切り、小皿に盛り付ける。
塩抜きが完了した海ぶどうは真水を吸っているため、生タイプよりも鮮度低下が早まります。水戻しを行った分量は必ずその日のうちに食べ切るのが原則です。