バチカン市国の面積「0.44平方キロメートル」という数字は、日常的な感覚では把握しづらいスケールです。しかし、日本国内の代表的なランドマークと引き比べると、その特異なコンパクトさが一目瞭然となります。
千葉県浦安市にある東京ディズニーランド単体の敷地面積は約0.51平方キロメートル(約51ヘクタール)です。つまり、バチカン市国はディズニーランドのパーク内区画よりも狭い敷地に、大聖堂、宮殿、美術館、広場、鉄道駅、ラジオ局、行政オフィスをすべて収めています。
さらに東京の中心地である皇居の総面積(約1.15平方キロメートル)と比較すると、バチカン市国は皇居の4割以下の広さにすぎません。大人の足であれば、外周の城壁沿いを歩いてわずか約30分〜40分程度で一周できてしまう規模感です。この極小エリアが、10億人以上の信徒を擁するカトリック世界の最高司令塔として機能している事実は、国際政治学上も極めて特異なケースといえます。