ご飯の炊き上がり品質を決定づける最大の要因は、お米の重量に対する水分比率です。炊飯器の内釜にある「2」の目盛り線に合わせるのが基本ですが、鍋炊飯や無洗米を使用する場合にはミリリットル(ml)単位での正確な把握が求められます。
精白米(白米)2合(300g)を炊く際の基本となる水分量は、「米の重量の1.2倍〜1.25倍」または「米の体積の1.1倍〜1.2倍」です。重量換算であれば300g×1.2=360ml〜380ml、柔らかめを好む場合は400ml程度が黄金比となります。
ここで多くの人がつまずくのが「無洗米」の扱いです。無洗米は製造工程で肌ヌカがあらかじめ除去されているため、通常の白米用の計量カップですりきり1杯をすくうと、米粒同士の隙間が狭くなり、通常の白米(約150g)よりも粒が多く入って1合あたり約158〜162g(2合で約320g)に重量が増加します。
その結果、白米と同じ水加減(360ml)で炊いてしまうと水分不足に陥り、芯が残ったような硬い炊き上がりになってしまいます。無洗米2合を美味しく炊くためには、白米よりも大さじ2〜3杯多めの水(約400〜440ml)を加えるか、無洗米専用の計量カップ(約170ml容積)を使用することが鉄則です。
また、炊飯器の「早炊きモード」で2合を炊く場合(所要時間20〜30分程度)は、炊飯プロセス内の「吸水工程」が短縮されている点に留意しなければなりません。吸水不足のまま早炊きにかけると米の中心まで熱と水分が届かずパサつきの原因となるため、炊飯ボタンを押す前に常温で15分〜20分(冬場は30分)水に浸しておくことで、通常炊飯と遜色ないふっくらとした食感に仕上がります。