「とっとっと」というフレーズが全国区で広く知られるようになった契機の一つに、昭和から平成にかけて語り継がれてきた伝説的な言葉遊び(早口言葉)の存在があります。森永製菓のスナック菓子「おっとっと」を題材にした以下のやり取りです。
「これ、おっとっと取っとっと?」(これ、おっとっとを取っておいてくれたの?)
「そう、おっとっと取っとっと!」(そう、おっとっとを取っておいたんだよ!)
共通語話者からは「まるで呪文のようだ」と面白がられるこの会話ですが、福岡をはじめとする九州のネイティブにとっては、文法・意味ともに何ひとつ不自然な点のない完璧な日常会話として成立しています。
さらに、この親しみやすい音の響きは地域文化やブランディングにも深く浸透しています。福岡を代表する老舗菓子メーカー「明月堂」(「博多通りもん」などで有名)は、九州産サツマイモを使った人気洋風芋スイーツに「博多なかなか とっとーと。」と命名。博多弁の「大切なものを取っておく」「お気に入りとしてキープする」という温かな感情を商品コンセプトに昇華させ、観光客や地元住民から長年親しまれています。