越前蟹を求めて訪問するにあたり、最も注意すべきは「雄(ズワイガニ)」と「雌(せいこ蟹)」で漁期・旬の時期が全く異なるという農林水産規制上の事実です。
福井県の越前がには、毎年11月6日に漁が解禁されます。しかし、雌のせいこ蟹は資源保護のため12月31日頃までの約2ヶ月間しか漁が許可されていません。つまり、SNS等で話題を集める「せいこ蟹丼」や「開高丼」を生鮮状態で堪能できるのは、実質的に11月上旬から年内いっぱいに限られます。
一方、黄色いタグが誇らしげに付けられた雄の越前がには、翌年3月20日頃まで楽しむことができます。さらに1月下旬から2月にかけては「水がに(脱皮直後のズワイガニ)」も登場し、みずみずしい甘みとリーズナブルな価格帯で地元民に親しまれています。目当ての料理が「せいこ蟹の濃厚な卵」なのか、「雄蟹のずっしり詰まった肉質と上品な甘み」なのかによって、旅程の月設定を厳格に見極める必要があります。