週刊誌の報道やネット上の掲示板で頻繁に囁かれるのが、「青山学院中等部 芸能人の子供ばかりで一般家庭は浮いてしまうのではないか」という懸念です。歴史を振り返ると、歌舞伎俳優やトップミュージシャン、映画監督、文化人など数々の青山学院中等部 出身有名人が母校として名を連ねており、著名人の子女が通っていること自体は客観的な事実です。
なぜ青山学院にこれほど文化人・芸能人の家庭が集まるのか。その背景には、学園が伝統的に培ってきた「個人主義を尊重し、家庭の社会的属性で生徒を値踏みしない」という強固なプライバシー保護カルチャーがあります。教職員や保護者会の間に「過度な詮索を行わない」という暗黙の規律(エチケット)が定着しており、世間の視線に晒されやすい家庭にとって安全なシェルターとして機能してきました。
一方で、インターネット上の誤解として断固として是正すべきは、「芸能人の縁故やコネで中等部に合格できる」という噂です。現場の入試実態を取材すると、中等部入試において縁故採用の余地は皆無です。筆記試験の採点は完全匿名化され、点数順に機械的に合格ラインが引かれます。著名人の家庭であっても、中等部入試で不合格になるケースは日常茶飯事であり、公正さは極めて厳格に担保されています。
さらに見過ごせないのが、青山学院初等部からの内部進学組との関係性です。学年の約半分(約120〜140名)を初等部出身者が占めるため、「内輪ノリが存在するのでは」と不安視する外部受験者も少なくありません。しかし、卒業生の保護者は次のように証言します。
「入学前は内部進学のグループに馴染めるか心配でしたが、4月のオリエンテーション合宿やクラブ活動が始まると、誰が初等部出身で誰が中等部入試組かなど全く関係なくなりました。むしろ内部生が学校の施設や礼拝の作法を自然に教えてくれるため、融和は非常にスムーズでした」(中等部卒業生保護者の手記より)