では、実際の消費現場では四大添加物に対してどのようなリアクションが起きているのでしょうか。SNSやネット掲示板、Q&Aサイトに寄せられたリアルな声を調査すると、世代や家族構成によって受け止め方に大きな温度差があることが浮き彫りになります。
育児世代の母親層からは、「小さな子どもを外食に連れて行くとき、くら寿司のように『四大添加物無添加』を公式宣言してくれているチェーンは精神的な安心感が段違い」「アレルギー持ちの息子がいるため、余計な着色料や保存料が入っていないと明示されているだけで選択肢の最優先になる」といった、明確な支持の声が多数を占めます。食の安全に対する親としての防衛心理が、企業のブランディングと強く合致している様子が窺えます。
一方で、Yahoo!知恵袋などのコミュニティでは「四大添加物って栄養素のことかと思った」「四大添加物を避けていると謳いながら、他の添加物は使われているのではないか」という冷静なツッコミや疑問も少なくありません。実際にくら寿司の店舗を利用したユーザーの手記やブログ記事を検証すると、「四大添加物を使っていないからといって、すべての添加物がゼロの『完全無添加』を意味するわけではない」という事実に後から気づいたという投稿が散見されます。
この消費者の混乱に対し、行政側も手をこまねいていたわけではありません。消費者庁が策定した「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」は、消費者の誤認を招く安易な「無添加」「不使用」表示の取り締まりを強化しました。ガイドラインでは、「単なる『無添加』という抽象的な強調表示」や「同一機能を持つ別の添加物を使用しているのに特定添加物のみ不使用と謳う行為」などが厳格に規制対象となっています。企業側は「何が入っていないか」だけでなく「何が使われているか」を正確かつ誠実に伝える情報開示を余儀なくされています。