空港の売店や家電量販店でよく混同されるのが、「変換プラグ」と「変圧器」の役割です。この2つは解決する問題がまったく異なります。
変換プラグは、壁のコンセント穴の形状(Aタイプ、Cタイプ、BFタイプ、Oタイプなど)と、日本のプラグ(Aタイプ)の形状を物理的に合わせるためのアダプターです。内部に電気的な変換回路は一切入っておらず、電圧そのものは変化させません。
一方の変圧器は、コンセントから流れてくる高い電圧(例えば220V)を、日本の家電が受け入れられる電圧(100V)に下げるための降圧装置(ステップダウントランス)です。形状が合致してプラグが差し込めたとしても、電圧が合っていなければ機器は正常に動作せず、内部基板が焼き切れる原因になります。
近年普及しているデジタルガジェットの多くは、世界各国の電圧に自動適応する「ユニバーサル仕様」となっています。機器本体や充電器の裏面に印字されている小さなテキスト(定格銘板)を確認し、「INPUT: 100-240V 50/60Hz」と書かれていれば、変圧器はいりません。この表記がある製品は、渡航先のコンセント形状に合わせた変換プラグを装着するだけでそのまま充電が可能です。
一方で、「INPUT: 100V only」や「100V 50/60Hz」と記載されている製品は日本国内専用です。これらを海外の高電圧環境下で使用する場合は、電圧を100Vに落とす変圧器が必須となります。