デビュー当時から2010年代中盤にかけて、アンガールズ田中のビジュアルを語る上で欠かせないアイコンとなっていたのが、上下の噛み合わせの不規則さと、上前歯に見られた特徴的なすきっ歯(正中離開)でした。長身・痩躯のシルエットとともに、笑顔になった瞬間に覗く無造作な歯並びは、バラエティ番組で「キモキャラ」として笑いを誘う強力な武器として機能していた側面があります。
当時の特番やトーク番組を振り返ると、芸人仲間から口元の乱れをイジられ、本人がそれをコミカルにリアクションして笑いに昇華させる場面が日常茶飯事でした。歯茎の露出や歯列の乱れは、ある種「隙のある愛されやすさ」の象徴だったと言えます。
現在の姿に目を向けると、その印象は180度塗り替えられています。前歯の隙間は完全に埋まり、アーチ状に美しく整った歯列へと変化を遂げました。笑った際に見える口元のライン(スマイルライン)が左右対称に整ったことで、顔全体の輪郭や表情筋の動きまで引き締まり、「驚くほど清潔感が出た」「知性派の雰囲気が際立っている」と絶賛されるまでに至っています。かつてのビフォーアフターを見比べると、歯の印象ひとつで人の顔立ち全体がどれほど洗練されるかを雄弁に物語っています。