歌舞伎町を語る上で欠かせないのが、長年にわたりこの街を二分・三分してきた主要指定暴力団の力関係です。2026年現在の情勢を見ると、伝統的な勢力関係を維持しつつも、組織活動の様態は大きく変容しています。
歌舞伎町において圧倒的な影響力を保持してきたのが、住吉会幸平一家です。傘下の加藤連合会をはじめとする精鋭部隊は、歌舞伎町2丁目や風林会館周辺を牙城とし、スカウト会社や地下カジノ、飲食店などの利権に深く関与してきました。武闘派として知られる同組織も、街中での事務所維持は極めて困難となり、首脳陣の活動拠点を北新宿や中野、豊島区方面などへ事実上分散させています。
一方、大久保や職安通り寄りのエリアで確固たる地盤を築いてきたのが極東会です。西池袋に本家を置く同組織は、露天商(的屋)の伝統をルーツに持ち、新宿周辺にも強力な拠点を構えていました。しかし、構成員の高齢化と相次ぐ幹部摘発により、かつてのような街頭でのプレゼンスは大幅に低下しています。
また、六代目山口組と分裂組織(神戸山口組・絆會など)による抗争の余波も、歌舞伎町に影を落とし続けてきました。主要組織の新宿周辺における拠点状況と近年の変化は、以下の比較データに集約されます。