小椋佳の家族構成は、本人(神崎宏)、妻(佳穂さん)、そして2人の息子の計4人家族です。この一家には、かつて家族崩壊の危機とも呼ぶべき壮絶な試練が訪れていました。
最大の転機となったのは、次男である神崎宏司さんが幼少期(小学校低学年の頃)に見舞われた重篤な脳腫瘍(くも膜下嚢胞)の発症でした。医師から厳しい診断を告げられた際、小椋佳は銀行員としての海外業務や責任あるポジション、さらには殺到する楽曲提供のプレッシャーの中にありました。当時、仕事の重圧から家庭に十分な時間を割けなかった小椋は、自責の念に苛まれながらも、現実的な医療費や生活基盤を維持するために働き続けるしかなかったと後に述懐しています。
この極限状態において、病床の次男に寄り添い、昼夜を問わず献身的な看病を続けたのが母である佳穂さんでした。母の祈りと医師団の懸命な処置によって次男の手術は奇跡的に成功。過酷なリハビリ期間を経て、宏司さんは無事に回復を果たしました。成人後の次男は、自らの感性を生かした表現活動やクリエイティブな分野、陶芸や音楽関連など多彩な世界で自立した道を歩んでいます。長男の知彦さんもまた、堅実な社会人として自らの家庭を築いており、過酷な難病の試練を乗り越えた経験が、神崎家の結束をより一層強固なものにしました。