閉館後、地元住民や関係者の視線は「あの広大な敷地がどうなるのか」という一点に集まりました。尾道市新浜1丁目に位置する同ホテルの敷地は、尾道市街地とバイパス、そして港湾エリアを結ぶ幹線道路沿いにあり、敷地面積・利便性ともに市内有数の優良地盤を誇るためです。
閉館から間もなく、敷地を囲む仮囲いが設置され、重機による本格的な解体工事が着手されました。鉄筋コンクリート造の堅牢な建物であったことから、騒音や粉塵対策を講じながらの慎重な作業が長期にわたって進められ、かつて尾道のスカイラインを形成していた白亜のホテル棟は完全に姿を消すこととなりました。
2026年現在、現地の解体工事は完了しており、敷地は更地状態、あるいは暫定的な管理体制のもとにあります。尾道市宿泊施設ニュースや地元不動産関係者の間では、この土地の再開発計画を巡って多様な見立てが交わされてきました。観光リゾートホテルの新設、広大な敷地を活かした分譲マンション計画、商業複合施設の誘致、あるいは医療・福祉拠点の創出など、複数の選択肢が取り沙汰されています。
しかしながら、資材価格の高騰や建設業界の人手不足が続く中、ツネイシグループ側も短期的な拙速な開発を避け、中長期的な企業価値と尾道市のまちづくり方針に合致する活用法を慎重に見極めているのが実態です。単なる観光施設にとどまらず、地域創生に寄与する新たなプロジェクトの公式発表が待たれる段階にあります。