忙しい平日、生姜をわざわざすりおろす手間を省くために欠かせないのが「チューブ入り生姜」です。しかし、「チューブを何センチ絞り出せばレシピのひとかけ分になるのか」を正確に把握している人は意外と多くありません。
ハウス食品やエスビー食品など、大手スパイスメーカーが公表している標準規格によると、一般的な薬味チューブ(約40g入り)は「絞り出し長さ約2cm=約1g」、小さじ1杯(約5g)を出すには「約8cm〜10cm」が必要とされています。
したがって、レシピの指示に従ってチューブ生姜を代用する場合の換算基準は以下の通りです。
- 生姜ひとかけ(控えめ:10g)= チューブ約16cm〜20cm(小さじ2杯強)
- 生姜ひとかけ(標準:15g)= チューブ約24cm〜30cm(大さじ1杯弱)
「えっ、そんなに長く出すの?」と驚く読者もいるかもしれません。多くの人が普段何気なく絞っている2〜3cm程度のチューブ生姜は、重さに換算するとわずか1g〜1.5g程度に過ぎません。つまり、普段「ひとかけ分入れたつもり」になっていたチューブ生姜は、レシピが本来意図している分量の10分の1程度しか入っていなかったというケースが大半なのです。
ただし、ここで単純に20cm絞り出せば生生姜と同じ味になるかというと、そう単純ではありません。市販のチューブ生姜には、保存性を高め風味を安定させるために醸造酢、酒精、食塩、加工でんぷん、酸化防止剤(ビタミンC)などが添加されています。そのため、一度に大量のチューブ生姜をフライパンに投入すると、余計な酸味や塩分が加わり、さらに生の生姜特有の爽快な揮発性アロマが失われて重たい風味になりがちです。チューブ生姜で代用する際は、まず「小さじ1(約8cm)」から投入し、味を見ながら足していくアプローチが推奨されます。