氷上のチェスと称されるカーリングにおいて、チームの勝敗を決定づける重責を担うのがスキップ(司令塔)です。フォルティウスの吉村さやか選手は、かつて小笠原歩氏から引き継いだ名門の舵取り役として、円熟味を帯びたショット力と的確な戦術構築でチームを牽引しています。
かつては鋭いドローショットや強気なテイクアウトで局面を打開するプレースタイルが際立っていましたが、出産からの競技復帰以降はアイスの読みや展開のコントロールにおいて一段と深みが増しています。試合後のインタビューでも「1投に対する集中力と、限られた練習時間の中で質を高める意識がより研ぎ澄まされた」と語っており、メンタル面での落ち着きが勝負どころでの決定力に直結しています。
カーリング女子の日本代表争いにおける吉村さやか選手の存在感は依然として圧倒的であり、ロコ・ソラーレやSC軽井沢クラブ、中部電力といった強豪ひしめく国内ツアーや日本選手権においても、常に優勝候補筆頭として氷上に君臨しています。