ネット上や週刊誌で幾度となく取り沙汰されるのが、麻生太郎氏の地盤である「福岡8区(飯塚市・直方市・中間市など)」からの出馬説です。
結論から言えば、「将豊氏の後継継承は既定路線だが、直近での急な出馬の可能性は低い」というのが政界関係者の一致した見立てです。その理由は主に3つ存在します。
第一に、父・麻生太郎氏が80代を迎えてなお自民党内で最高顧問や重鎮としての影響力を保持しており、自らの引退時期を急いでいない点です。太郎氏の後援会組織「素淮会(そわいかい)」や地元・筑豊の支持基盤は極めて強固であり、代替わりを急ぐ差し迫った要因がありません。
第二に、将豊氏自身が「株式会社麻生」において中核的な経営責任を担っている点です。売上高1,000億円を超える麻生グループの事業承継と地域経済の牽引は、一朝一夕に他者へ委ねられるものではありません。
第三に、日本青年会議所(日本JC)会頭を務めた際、本人が「政治家を目指すためだけにJCをやっているわけではない」と周囲に語っていたように、自ら早期の政治家転身に前のめりになっていない現場の空気があります。ただし、太郎氏が正式に政界引退を決断した瞬間、地元後援会の要請を受ける形で福岡8区から出馬する「本命候補」である事実に揺らぎはありません。