嵐の国立競技場ライブが「伝説」と呼ばれる所以は、単なる動員規模にとどまらず、天候やスタジアムの構造を逆手に取ったドラマチックな演出にあります。
象徴的だったのが、2011年9月に開催された「Beautiful World」公演です。台風12号の接近に伴い豪雨に見舞われる中、メンバーはびしょ濡れになりながら熱唱。松本潤さんが「雨だけど、もっと濡れちゃおうぜ!」と叫び、滝のような雨粒が照明に照らされて光の粒と化す光景は、現場にいたファンのみならず映像作品を通じても語り継がれるハイライトとなりました。
また、聖火台の点火演出も国立ならではの象徴でした。メインスタンド最上段に位置する聖火台までワイヤーや長大な階段を駆け上がり、実際に炎を灯すギミックは、国立という「聖地」の文脈を最大限に昇華させたものでした。松本潤さんが演出プランを練る際、「スタジアムのスケールに負けない、一番遠い席の人まで熱を届ける仕掛け」として拘り抜いたことが、後のインタビューやドキュメンタリーでも明かされています。
その後、2019年12月21日に行われた「新国立競技場オープニングイベント〜HELLO, OUR STADIUM〜」において、嵐はDREAMS COME TRUEらと共に出演。6万人の観衆を前に『A・RA・SHI』や『Love so sweet』を披露し、新国立競技場のこけら落としとして新たな歴史の扉を開く大役を果たしました。